はじめまして2025。
新年一発目の記事はこれになるだろう、とほとんど決まっていた。
私のフレンドが製作に関わっていたので、購入することがとうの昔に決まっていた同人ゲームである。年明け前から楽しみに待っていました。
一応インターネット販売は1/1から始まったばかりなので、ネタバレを含む旨の警告はここに書いておきます。
デザイアフラワーズ
ノベルゲー。いわゆるギャルゲーの類。
同人ギャルゲーをやったことがないので基準がわからないんだけれど、この画面だけみると大手が作ったやつっぽい。ロゴとかも某ステラとか某ハミクリとかっぽいし。
こう、ゲームとしてそれっぽい形になっているだけですごいよな。
で。いつぞやのシュタインズゲートの時と同様、プレイしながら順次感想を残していく形で進めていったので、攻略した時系列のまま感想を書いていこうと思う。
そのとき思ったままに書いているので、先述の通り多少のネタバレもあるし、私自身の好き嫌いがそのまま反映されてしまっているのはご注意を。
蘭 ルート
どうしてこのヒロインのルートに入ったか、というのは恋莉の項で書く。
それにしても告白が急展開過ぎてひっくり返った。は?
急に燃え上がって急に距離感詰めた感じ。確かに幼馴染というバフはあるけどさ。
そして告白フェーズに移る際、BGM転換の最初の音量がでかすぎて耳が取れるかと思った。
普段スピーカーで音を出しているのだが、たまたま作業のあとにやり始めた関係でイヤンホホをしていた。耳が半分取れていた。
(後ほど確認したらたぶん特定の条件でBGMが切り替わるときに音量が大きくなる、もしくは初期値や最大値になる気がする。データロードした時もそうだった。)
スクショを撮り忘れたが、イニシャル入りのアクセサリー。高校生だ……。
全体的に台詞が説明チック。でも、私が「書け」と言われたらこうなる。
人の言葉らしく会話するのって難しい。討論感がすごくするし、女の子側も理で詰める感じの思考回路であると、全ルート終わってからもそう思う。
文章だと許されるが、会話にあまり用いられない表現が多かった。
これ、すごく難しくて私は会話の方でこれをやってしまうタイプなので、読んでいて頭が痛くなってきた。
話すような文章を書くよね、と仕事上で数年前に言われたことがあるが、逆に文章に起こすような会話をしてしまっているだけである。要は口頭での会話が下手。
そしてゲームタイトルに「フラワーズ」だなんて書いてあったので、これ以降もすべて花言葉を調べながらやった。
でも調べてみると花言葉は「諸説あり」という感じのものが多く、解釈はユーザーに委ねられているような気がした。このストーリーに合う、あなたが思う好きなものを選んでね。そんなメッセージを勝手に受け取った。
なんやかんやあって試練を乗り越えて蘭END。
ニヤニヤすることもないし、話のトリックとして面白かったこともないし、感動要素もない。
でもこういうルートって必要で、大体他のルートにつながっていたり実は伏線になっていたりする。ということで蘭ルート単体では主人公の気持ち悪さと某魔女の傍若無人さが浮き出たが、とりあえず完走しようと思う。
と感想を残してしまっていたが、完走してから思いなおしてみると、蘭ルートは問題解決まで描写されていたので良い方だった。
あと枠を破壊してくるなw
叶 ルート
ええ!?俺くん、同じクラスだったのに覚えてないの~><
という不憫系かと思いきやバックボーンも激重、愛情も激重ヒロインだった。背負っているものが大きいと反動も大きい。つまりこれは感動ストーリーに違いない。
どうでもいいんだけれど、「かどわかす」の意味を知らなかった。騙して誘拐することらしい。
なんだか文章内で話が合わない気もしないでもないけど、私としては語彙が増えたのでなんでもヨシ!
そしてこれはのちの項目で書こうと思っていたが、ヒロイン側の心情を描く、Heroine's view から戻らなくてどういう仕様なのか、と考えていたらルートが終わってエンディングテーマが流れた。
明らかに主人公の目線に戻っているのに、Heroine's view の枠が消えなかったので考えていた。
激重背景を抱えたヒロインとともに歩むことで、各種問題を解決を試みていたはずなんだがエンディングテーマが流れた。え?
というかこういう同人規模のギャルゲーをやったことがなかったんだけど、それでも個別ルートごとのED用意しているのすごい。
それにしてもなんで終わったの?いつの間にか解決してた話になっていたし、どこかで選択肢間違えたんだろうな。
確かに叶ルートは選択肢がいくつかあったので、もう一回やりなおそうと思う。ちなみにこのルートでも主人公は気持ち悪かった。そういう系の主人公なんだろうな。
そしてなよなよ系主人公は嫌いな自覚はあったが、こういうこじらせたノンデリコミュニケーション下手系主人公に苛立つ日がこようとは。
というかこのシーンなんだよ、風呂から女の子が上がってきたら胸より匂いに意識が行って髪が先じゃないか?脳みそ○○○すぎ。
あまりに下品な暴言がすぎたので消しました。
叶 ルート 2回目
各選択肢で別データとしてセーブを取っているのは当然である。
誤った選択肢を選んだならやり直せばいいじゃない。
そしてやりなおして前回選ばなかった選択肢を選んだらこれ。
なるほどねえ。
もう一個の選択肢も無限ループになるだけだった。ひどいやこれは。
蘭ルートと異なり、魔女との駆け引きのその後もなく、あっというまに終わった。なんだったの。
まさかこの数行で解決したことになろうとは。
あれ、そういえばこのルート、花は?
恋莉 ルート
叶のことは一旦忘れることにした。
最序盤にも選択肢は存在したし、その他のフラグがある可能性だってある。またあとにする。
そして最後に選んだ恋莉は、出会ったときから選択肢の中では最も重要な話を握ってそうな感じがした。そして主人公と波長が一番あってそうな感じがした。これらから最後に回したってわけ。
彼女を最後に回そうと思ったので、3択の選択肢を下から順に選択した。だからこの攻略順。
重い話を聞いておきながら逃げるクソ主人公。このルートでも健在である。もはやこれだけブレないのがすごい。
もうこの主人公には暴言がとまらない。(暴言が多すぎたので最後にまとめた)
それにしても自由な催し物が許されているとはいえ、「本能寺の変 体験会」を学祭で企画したクラスの発想がすごい。お前信長か?
というかこのルートでも魔女の話をされたときに「知らんかったわ~」になったのが少し不思議だった。共通扱いするなら既読スキップできるようにして欲しかった。とはいえ後ほどフォローは入ったが。
「Heroine's viewは?」
「あー、主人公に魔女の力を譲渡していたのか。なるほど。道理でこのクソ主人公でも話が進むわけだ。」
「蘭ルートの時も思ったけど、口論が最悪すぎる。」
という感想だけ残っていたが、スクショが残っていないので思い出せなかった。
なんやかんやあってラブホに泊まって終わり。ほわっつ?
主人公に対する怒りはあれど、メインヒロインというか魔女関係の話に一枚嚙んでいることもあって今のところ一番良いルートだった気がする。
でも、恋莉と大事なのは「これから」じゃないの?
凪零 ルート
3つルートを終えたらどうなるか、お決まりである。Trueエンドへの道が開かれるのである。
というかここにきて思ったが、4ルート存在して2000円って安いかもしれない。この手のゲームは相場が高いのだ。
結局、ほか3ルートが尻切れトンボだった理由はこの凪零ルートにつながってくる、という話だった。かなりいい方向に解釈している自覚はある。
そういう自覚を持ちながらも、もう少し甘い夢を見させてくれたって良いと思うんだ。個別ルートの「その後」の養分が足りなさすぎる。糖度が足りない。甘ったるいのが好きだという自覚もあるが、人間の感情が足りない気がする。
一応選択肢が存在したので、ネタバレしない程度に書いておくと今回は「魔女」を選択してみた。
魔女を選択して人間を理解・共存するのがこの話のTrueでしょう。私はそう思った。みんなハッピーがいいんじゃないの?そんなおめでたい頭の持ち主だからである。
わお、最後のピロートークで終わった。泊まりに来て仲良くして終わり。
やっぱり糖度が足りないし、根本的に何も解決していない。え????
凪零 ルート 2回目
先ほど選ばなかった「人間」を選択してみた。
これまでのルートの外れ選択肢の傾向からすると、数行のテキストがあるだけでBAD END もしくはノーマルENDとして強制終了させられる。
期待せずに選択したが、ごく普通に話が続いた。正解選んだ!?
即終了なんてことはなく、先ほどとは異なるストーリーが展開されていたのだ。今日一番テンションが上がった。
そしてごく普通に恋人としての末路を辿り……全年齢版の定番としては朝チュンだが、朝まで飛ばさず事後まで飛ばされただけだった。唯一やることやった。
んで人間として歩んでいくENDで終わり。どちらでも正解でユーザーに委ねる、そんなルートだった。
恋に落ちて魔女絡みの過去のしがらみから解放されるというのも、逃げでありながらある一種の解決方法だし、それを肯定するのもいいかもなと考え直した。創作だからといってすべて綺麗な終わり方をする必要はないよな。
完走(?)した感想
それとこれは後述しようと思っていたが、エラーのせいでギャラリーが開けず、果たして自分がスチルを回収しきれているのかもわからないので、これで完走したのかもわからない。
が、たぶん完走したということにして感想を書いていく。
まずはじめに私も大人なので邪推してしまうが、予算や日程など何らかの制限で削らざるを得なかったんだろうかと思ってしまった。
蘭と恋莉はせっかく問題を解決したんだから、その後があってもいいんじゃないかと思ったし、叶は数行で終わらせられた数々の激重問題は私も選択肢ミスを疑って2周したくらいだった。
凪零はキーパーソンでありながら、過去から現在に続く魔女がらみの問題を解決せずに終わった。
全て尻切れトンボである。
キャラはかわいい。キャラの見た目は。
ギャルゲーのEDが流れているときは感傷に浸るポイントだと思うんだけれど、一切なかった。感情に訴えてくるものが無かった。
恋愛によるこれ↑を体現したかったのなら、もう少しアフターを書いてほしかった。全て忘れさせてくれ現実を。
ブログに書き起こすまでは「解決」を求めていたが、確かにすべてを解決する必要はないよな、と思い直した。じゃあ糖分ちょうだい。
小ネタ・小言集
バラバラと書き残していたメモ集。時系列はバラバラ。
・BOOTHで購入したのだが、なぜか二重で圧縮されていて不思議に思った。
どうやらBOOTHが7zの拡張子に対応していないらしい。また一つ新たな知見を得た。
・マウスオーバーした時のアクションはある程度必要なんだなって思った。
クリックできるところにのせると色が変わったり大きくなったり、何かしらエフェクトが発生したりするやつ。
・「高校」
「おいおい、それ言っていいのか!?」と書きそうになって思わずスクショを撮った。これ、全年齢版だった☆
何を言っているのかわからない人はわからないままで良いと思う。登場人物はすべて18歳以上であるとは限りません。
・読点
これは宗派。私は読みづらかった。それと漢字をひらくことの重要性を感じてしまった。私もブログを書いている以上、気を付けたいところ。
・心理描写や状況の描写が少なく、会話メイン。
物足りなさを感じたが、逆に地の文のちからってスゲーと改めて思った。これは好みだろうな。文章へのトッピング的な。私はもう少しトッピングが欲しい。
・ホイールによるテキスト送り、意外と楽。
このゲームはこの方法で進めた。
いつもはEnterキーでテキスト送りをしているが、テンキー側のEnterが反応してくれなかったので。
コンフィグ警察がわいているのもたまに見るが、私としてはサウンドとメッセージ速度だけいじることが出来れば十分。テンキー側のEnterが反応しなくとも、マウスホイールのテキスト送りが楽だったのでヨシ。
・「後悔しても知りませんよ。」(こんばんは)
これ、なぜかボイスが「こんばんは」だった。「こ」で始まっているから「こんばんは」で通した感じだろうか。
珍しくまともに聞いていたので気づいてしまった。
・サカナクション
なぜかこのツッコミがフルボイスで収録されていたのに笑ってしまった。
もう少し良いセリフあったでしょ、とツッコミ返してしまった。サカナクションのファンだったのかもしれない。
・蘭ルートの謎演出
蘭ルートに入ってすぐ。
なんか背景遷移とキャラのオンオフが逆な気がする。
背景遷移と同時にキャラを全てオフにする処理があって、それが丸々抜けた、とかじゃないかなあ。
・浮足立っているオタク
主人公タコ殴りタイム。残したものをまとめてそのまま置いておきます。
主人公最悪、最高に気持ち悪い、コミュニケーションに慣れていない人という感じでイライラする。なんでそれで好かれてるの?好かれる過程は?というのが稀にあるが、この主人公はまさしくそれ。
「それはやばいよね」「それは地雷行動だよね」みたいなものを平然と踏み抜いていく主人公。「も~ちょっとぉ~」くらいのノリで許す、出来た人間のヒロインたち。かなりきつい。ラインを超えた冗談がすぎる。ストレートにツッコんでいるヒロインもいたが、全ヒロインに対して常時言っているとんでもない主人公。ノンデリとかそういう次元じゃない。
そして本人は面白いと思って言っているので一生直らないタチの悪いやつ。そして変なところで鈍くなる。別にお人よしでも何でもない。
そしてどのルートでもこれ見よがしに「おごる」表現を入れているのが嫌。過去に何か女性と金銭トラブルでもあったんだろうか。
これ本当に最悪。普段は常軌を逸した言動をしているくせに、ここぞというときに挙動不審な人間像が浮かんできて雰囲気ぶち壊し。悪口がとまらない。
本当に主人公嫌いだった。これを書いていて妙な既視感を覚えたので考えてみたら、似たような奴が大学の同じ学科にいて、縁を切った覚えがあった。
・お姫様抱っこしておけば良いと思っている筋力全振り系主人公かもしれない。
叶ルートで机に突っ伏しているところからお姫様抱っこしたのは目玉が飛び出した。相当しんどくない?
私はマッチョじゃないので、こんな軽々とお姫様抱っこをするのが信じられない。
・雑な外れ選択肢、いる?
凪零ルート以外は雑な外れ選択肢だったわけだけど、凪零ルートで逆択を選ばせるための策だったんだろうか。
おわり
こんなところか。こう、形としてリリースまで持っていけるの本当にすごいよな。ゲームとかいうわけのわからない技術が大量に詰まっているものを。
それはそれとして、ストーリーは不完全燃焼なのと糖分が足りないので、ラブコメ系が欲しくなった。糖分を浴びたい欲望。
それと気づいただけでも誤字・誤記集が数枚ある。どこかに送り付けたほうが良いんだろうか、そっとしておいた方がいいんだろうか。まあ深刻なのは先述のギャラリーが開けない問題くらいなものだけれども。
それにしても久しぶりにギャルゲーの記事書いたら、とんでもない長さになってしまった。2時間かかったとか言えない。
ノベルゲーってちゃんとメモを残すとこうなってしまうんだよな。いくつか記事を分けるかもう少し圧縮するか、どちらかにした方がよさそう。また一つ学びを得た。