私のリソースが足りないからやっていないだけで、私があと1〜2人いたら頻繁にやっていたであろう趣味の麻雀。
普段から、タイトルのかかったリーグ戦やMリーグを頻繁に見ていたりする。自分でやるのが叶わないなら、見るしかない。
そんな麻雀が、比較的手軽に楽しめるのが雀魂。
最近、雀魂に追加された機能の話でも書いておこうと思う。
……ネタをあたため過ぎて、実装から一か月以上経過していたとか言えない。
麻雀とAI
もともと、麻雀自体AIによる分析は行われていて、有名なところだとNAGAだったり、そういうのがあったわけだが、雀魂の牌譜を活用しようとすると、少し面倒だった。
それに、だいたい有料だ。
それが、雀魂はゲーム内に独自のAI分析機能を実装したというわけ。その名も、AIアシスト牌譜分析ツール「MAKA」。
使用回数などに制限はあるものの、無料で誰でも手軽にAIのご意見を参考にできるというのは、非常に面白い。
こんな感じで、局ごとの評価を一覧で見ることができる。後述するが、一手ごとの推奨打牌も見られたりする。
もちろん、終わった局の牌譜でのみ使用できて、対局中は見ることができない。
麻雀というゲーム自体、ある程度のセオリーはあるものの運の要素が絡むため、いつでも通用する「絶対にこれが正解!」という選択肢は存在しない。それゆえ、名人様が出来上がりやすいゲームでもある。でも、自分がうまいと勘違いできるのって、人気を作るうえで大事だよなあ。
脱線したが、とにかくAIが必ず正解というわけではない。
あくまでも参考程度に。
MAKAを仲間に
現段階では四麻にのみ対応していて、過去の牌譜に表示されているMAKAボタンを押すと、すぐに分析してくれる。
これは、すぐに使ってみて「なるほどな」と思ったシーン。
とりあえず画面の説明をすると、牌の上にある数字はMAKAが示す推奨度。
実際の私の打牌は1mで、牌が赤くなっているのは他家の当たり牌。
今回だと、推奨度は1mが27、9mが17、9pが29となっている。
点数状況やらなんやらは書き出すとキリがないので省略するが、下家が明らかな筒子の染め手で3副露した状況。筒子と字牌はほとんど通っていない。
この局の私の思考としては、自身の手も仕上がれば高いとはいえ、字牌は一切通っていないので押したくはない。7p3枚見えで9pがワンチャンス、だがしかし、9pは生牌。下家は明らかな染め手に見えて危険。
ここから余った字牌と9pを打っていくのは無茶があるだろうと、比較的迷わず、通っている1mを切って素直にオリに回った。
こんな状況、オリるの「一択」だと思っていたが、見返してみるとそうではなかったらしい。
推奨度はどちらもそう高くはないし、AI的には同じくらいの数値で押しても良いという手だった。AIに従えばこの時点で放銃していることになる。
ただ、AIの思考は今回は放銃となるだけで、同様の状況が何度も起こるのであれば、押した方が得であることが多くなるかも?ということはわかった。
あとは、比較的通りそうな推奨度17の9mを打って、他の場所が埋まったら9pや字牌勝負にするという考えもなかなか面白い。
とにかく「諸説ある」というのは間違いなく、その諸説を検討する作業の補助になれるのがこれ。
麻雀は、何を捨てても必ず裏目となる状態が発生する。その「諸説ある」中で、自分が最善だと思う選択をし続けるゲームだ。
客観的に見て、別の意見や別の道筋を自分で見つけるのって、結構難しかったりする。
だからこそ、MAKAの精度が高かろうが低かろうが、考えるきっかけとなってくれるのは非常に良い。
問題は、私自身が大して打っていないということ。
やらなきゃ勝てるようにはならん。
分身の術の会得の方が優先順位は高い。さいなら~~。
この手の話は麻雀に限らず、別のゲームや競技・技術もそうだと思う。
改善案を見つけるための補助は偉大だし、そのためにAIだけでなく、トップランカーのゴーストなども存在していたりするわけで。
実はここの時間で別のコンボが入るとか、逆から動いていたら裏を突けたとか、一手先に〇〇を打っていたらとか。一種のデバッグ作業を挟まなければ、上達はしない。
ということで、日々の生活を見直して、年収5000兆円の人を参考にしよう。
もう手遅れ?はい。