へんじがない、ただの引きこもりのようだ

ゲームとともに歩む雑記ブログ

魔法少女ノ魔女裁判 閉廷

 

魔法少女ノ魔女裁判、終わってもうた。

 

理由もわからず監禁された少女たち。誰かが殺されると始まる裁判という名の人狼ゲーム。彼女らを精神的に追い詰め、悪趣味な処刑を執行し、その先にあるものとは。

つづきはWebで。

 

 

 

魔法少女ノ魔女裁判 完走

 

いやー、あっという間に魔法少女ノ魔女裁判をクリアしてしまった。

時間にすると10時間ちょっとだったが、それにしても密度の高い時間だった。駆け抜けてしまうくらいテンポよく進んで先の気になるゲームだった。

 

 

選択肢に対して総当たりをしたわけではないので、確実なことは言えないが、少なくとも私が踏んだ選択肢に対してはすべて丁寧なやり取りがあったので、ボリューミーであることは間違いなさそう。

そしてすべてフルボイス。全部聞いていたら3倍くらいの時間がかかってもおかしくない。

 

 

推理ゲームでもあるので、事件の詳細やトリックに関して書くつもりはないけれど、大まかな流れには触れようと思う。フワッとした感想。

 

 

ストーリーは大きく分けて1回目、2回目、3回目の3フェーズに分けられる。

序盤の登場キャラの死亡速度があまりに早かったので、このまま終わることなんてないだろうと予測はできていた。

 

スタッフロール

からのそれはどうかな

 

が、それにしたって3回目の高揚感たるや。

 

ノベルゲーに近いアドベンチャーゲームのはずなのに、RPGのラストダンジョンをやっているかのような気分になった。

「ノベルゲーでこんなラスボス戦みたいな雰囲気味わえるんだな」とメモを残したくらい。

 

そのラストダンジョンにあたる推理パートに至っては、あまりに推理がすんなり行き過ぎたのだが、それは今まで散らばっていた点が全て結びついた証拠でもある。

聞いていれば「ああ納得」な選択肢しか出てこないので、非常に簡単に感じるというもの。

 

 


実質的なゲームオーバーが時間切れとBAD END選択肢しかないので、ゲームそのものの難易度は高くないはず。高くないはずなのに、推理した実感もあったし、RPG的な終盤の盛り上がりは強く印象に残った。

裁判の終盤にかけて徐々に変化していくBGMも高揚する一因。処刑用BGMが良い。

 

 

やっぱり、前回の記事にも書いた通り、一番のメインコンテンツである裁判パートに集中できる仕組みになっているのがすごく良かった。ずっとサビを歌っている感じ。証拠集めの冗長さをカットされていたのが私にはとても合っていた。

 

その裁判パートも、

矛盾点の指摘のみ → 疑問をぶつけて推理が追加 → 議論の方向性を正していく要素の追加

と、回を追うごとに審問時間が進化していて面白かった。

偽のゴールからの真事実、「それはどうかな」とクリティウスの牙が流れ始める。そんな展開が嫌いな人がいるだろうか(反語)。

 

 

こうしておいしい部分だけずっと食べていた。

私がおいしい部分を喰らっている間、画面の中の少女たちは死んでいきます。なにゆえ。

 

 

 

彼女たちのトラウマを抉る描写も、狂う姿も、歪んだ思考も、苦しむ姿も、全て意味があった。

途中の話は肩入れしていると吐きそうになるような邪悪さはあったが、気を確かに持って見届けるしかなかった。

 

最終的にはプレイヤー側も救われる仕組みになっていて、クリア後も「良かった」という感情が残った。そして醜いところをたくさん見てきた彼女らを一切嫌いにならない、そんな話だった。

 

なんでだろうな、不快の塊で負の感情が沸き上がりそうな話ばっかりだったのに。全然不快感がないゲームだった。言語化できないし、なぜかも自分でわかっていない不思議。

未プレイの人が聞いたらギョッとするだろうが、「○○の処刑シーン(死亡シーン)が好き」という感想さえ自然と出てしまうくらい。水に溶けるアレと、最後の最後にともに貫かれるアレが好きなシーンだった。

 

 

 

で、どうやらこの記事を書いている今日、続編というかシリーズものというか同系統のゲームが同じブランドから2作発表された。

私に贈ってくれた人はこれを知っていて私に勧めてきたのかと、【幻視】で見たんじゃないかと思わず声をかけてしまったくらい。トレデキムかけておきましょうね~。

 

ここまで爆速でクリアする予定はなかったのだが、自然とやってしまった。

このテンポでできる裁判ゲーム、推理ゲームが他にもあればいいんだけど。続編たちは発売が来年みたいなので、また情報を追いつつそのうち考える。

 

 

おわり。

 

 

 

 

 

おまけ エレベーター芸

 

常に陰鬱とした展開なわけではなく、むしろ仲良く話しているシーンも多いのがこのゲームなのだが、色々ツッコミどころのある、おもしろポイントがたくさんあった

集中して進めていた結果、画像を残し忘れていたのだが、奇跡的に残っていたこのシーンだけ残しておこうと思う。炙りビンとかの裁判中の面白会話も撮っておくんだったよ。

 

 

彼女らが監禁された施設にあるエレベーターは乗れる人数は2人まで。3人以上乗ると動かない。

だが、あるとき、2人しか乗っていないのにエレベーターが動かないことがあり、1人ずつエレベーターに乗ることになった。

 

 

ばっかもーん!誰か乗っ取るやろがい!! 

「ステルス迷彩を来た兵士がいる」ってオタコンが言ってたじゃろ!

 

 

ステルス迷彩の兵士は乗っていなかったものの、当然のようにこの後殺人事件が起こる。

この世界にメタルギアソリッドは普及していなかったようだ。

 

それだけ。

 

 

 

 

 

そういや、全体を通してちょっと11eyesを思い出した。あそこまで中二病の雰囲気ではなかったものの。あとはサンホラの世界観がよぎるところもあった。