どうもこんばんは。
有名だけどプレイしたことがなかったシリーズ第n弾。
今回は、もはや誰に勧められたのかも定かではないが、確実に複数回勧められたことがある作品。
「時間を巻き戻してプレイしたい」
「絶対にやった方が良い」
と。なんて大げさな。
白状すると、ストアページを見るまで、アクションゲームかなにかかと思っていました。
そして唯一知っていた関連曲「Hacking to the Gate」も実はアニメ版の曲だったというオチ。
そう、STEINS;GATEである。
STEINS;GATE
アドベンチャーゲーム。
ノベルゲーム。そんな感じ。
Steam版をプレイしました。
原作の移植と思われるもので、アニメ表現がされたらしいELITE版ではありません。
オカルト?SF?
オカルト系の話にはあまり興味がなく、ストーリー内には恐らくオカルト話としては有名な話やワードもかなりあったように思えましたが、ほとんど分からなかったことから、読み進めるのに時間がかかりました。
というかジャンルとしてオカルトであってるんだよね……?
SF系のオカルト系……?
よくわからないくらいにはこのジャンルに疎いわけで。
この手の話に明るくなくとも、TIPSと称して用語説明機能も丁寧に実装されていたので、それらもさらっと読みながらのプレイとなりました。
インターネットスラングのようなものやネタ用語もほぼ同じ、もしくは元ネタが察せるくらいには近いワードに置き換えられていたので、その部分はサクサクと進められました。
結構怖い展開
ホラー系の話ではないのですが、正直なところ結構怖い、精神的に疲れる展開でした。
オカルト系の話に耐性がなかったとも言えるのですが、不安を煽るような話ばかりに辟易とし、精神的恐怖を与える展開に、序盤~中盤にかけては30分~1時間程度の連続プレイが限界でした。
朝から晩までぶっ通しでゲームが出来る私としてはこれは異常事態。
恐怖を感じながらも、途中で投げ出すのもあまり好きでは無いし、これまでのメンタルを削る展開をも帳消しにするような展開に期待しつつ読み進めました。
それにしても脅迫メールだったり「失敗した失敗した失敗した」あたりは本当にプレイを辞めようかと思いました。
大人気作品ということはこれを乗り越えている人が多数なわけで、みなさんメンタル強すぎませんかね……。
日常パートはほほえましい光景でしたが、かなりの高低差があって、いつ悪い方向に話が進んでしまうのかと怯えながらプレイしていました。
メインコンテンツ:時間超越
この物語のキーとなるのは、タイムリープやタイムスリップといった話。
時間超越は多くの矛盾点を孕む可能性があるわけですが、そこに関して詳細に取り上げ、その歪みやズレから生じる食い違いを深く掘り下げて行った話でした。
この手の話は体験しえない以上、無限通りの分岐を生めるが故に思考がループに陥りやすく、頭がおかしくなりそうになるのですが、比較的分かりやすく順序だてて理解できるようになっていました。
最近、この時間超越系でひどいシナリオをみたので(DQ10 Ver.4。あれが原因でやめたと言っても過言では無い)、不安なところがなかったと言えば嘘になりますが、完走後も大きな不満点は残ることはありませんでした。
めちゃくちゃな話だったら危うく時間超越アレルギー(?)を起こすところでした。
各ルートの進め方
(以下、完走前のメモも含むので、当時の推測も含みます。)
アドベンチャーゲームというものの、選択肢らしい選択肢は全く出てこないので、純粋に読み進めていくだけだと、恐らく鈴羽EDにたどり着くようにできているんだと思います。
とはいえ説明書などはちゃんと読むタイプなのがこの私。
フォーントリガーという名の、携帯電話を触ることで何かが分岐する旨の序盤の説明は読んでいたので、頻繁に携帯を触る現代っ子岡部として生きていました。
分岐にちゃんと気づいたのでセーフ。
そして、各所で分岐セーブをしっかりと取り、進めていった結果、フェイリスEDと分岐しそうなところで再び気づきました。
「これは最後まで読み進められると基本的には正解で、途中で脱落するとバッドエンドなのでは?」
ということでここでロードして鈴羽EDとフェイリスEDを回収して、その他の個別エンドを回収しながら読み進めるスタイルになりました。
トゥルーエンドへは流石に自力で辿り着けなかったので、ネットの力を使って全EDを完走しました。
書きかけの嫌な予感
フェイリスEDを終えた当時の書きかけのブログには、こう残されていました。
フェイリスEDあたりでこの物語の光明が見えるようになりながらも、仮に元の世界線に戻したのであれば、冒頭の紅莉栖が死に至る世界線になるのでは?なんて考えたりもしていました。
……既プレイの方はお分かりでしょうが、嫌な予想は的中。
最終的にこれが岡部を苦しめることになる話でした。
一時は「プレイを辞めようかな」なんて言っていた私ですが、この、Dメールを無かったことにするために奔走する話になったころにはすっかり引き込まれていました。
なかったことには してはいけない 話になってしまっている以上、最後まで見届けざるを得ません。
トゥルーエンドまで終えて
先述の通り、あとから逆行しなくても良いように、各分岐を回収したのちにトゥルーエンドを迎えました。
鈴羽 → フェイリス → るか → まゆり → 紅莉栖 → トゥルー の順。
トゥルーEDを終えて、素直に「良かったね」となれました。
こんな紅莉栖の顔を見たら涙腺が緩むのは当然。
何の物語でも伏線回収ほど気持ちの良いものはないと思うのですが、このSTEINS;GATEにおいては各ルートの話が濃密すぎて、事の発端にあたる導入部分の話が多く抜け落ち……てないんですよね。
ウーパも、当初よく分からなかったドクターも、倒れた紅莉栖も。覚えているんですよ。
トゥルーEDに至った世界線も、この先の未来で α / β 世界線で起こったような悲劇が起こらないとは限りませんが、少なくともその未来へ収束することが確定されているわけではないので、間違いなくハッピーエンドでしょう。
序盤のメンタルが結構厳しいものでしたが、きっちり余韻に浸れる良いEDでした。
恐ろしいことに2009年発売
このゲーム、今から13、4年前に発売されたもので、流行りのアニメでいうとけいおん!の時代。
Dメールの件で「携帯電話に変わる何か別の機器が普及したら終わる」なんて話もありましたが、そう、現代ではスマホという別の機器に変わったのですよ……。
私も使用したことはありませんが、作中にも出てきたポケベルだってそう何百年も経っている話ではありませんし、技術革新と時代の移り変わりを感じたのは間違いありませんでした。
まさに「いまさら」プレイしたわけなんですが、アニメだったり、番外編だったり、その他諸々の展開が比較的最近までされているわけですよ。
そりゃあ劇的な大ハズレを引くことはなかろうと言ったところ。
それこそ、こういうゲームに中高生の時に出会ってたら世界線は変わっていたのかもしれませんね。
リーディング・シュタイナーを発動していると錯覚している、第二第三の岡部が生まれてもなんら不思議ではありません。容易に想像できる。
最終感想
自分のブログなのでドストレートに書きますが、「ここまでプレイヤーがダメージを負わずとも、読後の快感は得られそう」と思ってしまいました。
私が安い感動で十分だと感じられる残念な脳みその持ち主なのか、はたまた、ざこざこメンタルへのダメージが大きく、低空飛行スタートだったからなのか。
どちらかなのか、どちらもなのかすらわかりませんが、プレイする人は選ぶと思います。
なーんて書きましたが、最終的には楽しめたので選ばれた人だったのかもしれません。
これが運命石の扉の選択なのだよ。
……それにしてもよく出来ていますよ、このシナリオ。
ハードルはかなり上がっていたのにも関わらず、とても面白かった。
面白かったが故に、どうしても長文になっても1つの記事としてまとめたかったのも事実。
いつもの法則で区切ってしまうと3記事になっています、これ。
もうしばらくオカルト色の強いものは懲り懲りかな。
精神的に疲れました。
エル・プサイ・コングルゥ